新商品や新サービスの発売に合わせて開催される「発表会」。

メディアや顧客、取引先、インフルエンサーなどを招き、商品の特徴や開発背景を伝えることで、認知拡大や報道掲載、販売促進につなげる重要なイベントです。

しかし、発表内容がどれほど魅力的でも、説明が長すぎたり、写真や映像で魅力が伝わりにくかったりすると、期待した成果を得られないことがあります。発表会を成功させるためには、「何を発表するか」だけでなく、「参加者が誰か」「どのようなニュースとして持ち帰ってもらうか」「どんな写真や映像が拡散されるか」まで設計する必要があります。

今回は、新商品・新サービス発表会の目的、基本プログラム、会場選び、演出、メディア対応、当日運営のポイントを解説します。

目次
  1. 新商品・新サービス発表会とは?
  2. 発表会を開催する目的
  3. 最初に決めたい「誰に伝えるか」
  4. 新商品・新サービス発表会の基本プログラム例
  5. 成功する発表会の6つのポイント
  6. 発表会の会場選びで確認したいポイント
  7. 発表会開催までの準備スケジュール
  8. 当日起こりやすいトラブルと対策
  9. イベント担当者チェックリスト
  10. MICE Joyで発表会準備を一元管理
  11. 編集部からのひとこと

新商品・新サービス発表会とは?

新商品・新サービス発表会とは、企業が新たに発売・提供する商品やサービスを、メディアや顧客、取引先などへ紹介するイベントです。

主な形式には、次のようなものがあります。

  • 報道関係者向けの記者発表会
  • 顧客・取引先向けの新商品説明会
  • 販売代理店向けのキックオフイベント
  • 一般消費者向けの体験イベント
  • インフルエンサー向けの先行体験会
  • オンライン配信を併用した発表会
  • 展示・商談を組み合わせた発表イベント

商品やサービスについて説明するだけでなく、その背景にある社会課題や開発ストーリー、企業が目指す未来まで伝えることで、参加者の理解と共感を深められます。

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発表会を開催する目的

発表会のプログラムを考える前に、今回のイベントで達成したい目的を明確にします。

商品・サービスの認知を広げる

メディア、業界関係者、顧客などへ直接情報を届けることで、発売時の認知拡大を目指します。報道記事やSNS投稿につなげるには、参加者が短時間で商品の特徴を理解できる構成が必要です。

商品の価値を体験してもらう

文章や写真だけでは伝わりにくい商品は、実際に触れる、試す、比較するなどの体験が効果的です。サービスの場合も、デモンストレーションや利用場面の再現によって、導入後のイメージを具体的に伝えられます。

開発背景や企業の想いを伝える

新商品のスペックだけでなく、「なぜこの商品を開発したのか」「どのような課題を解決するのか」を伝えることで、発表内容にストーリーが生まれます。経営者、開発責任者、利用者など、それぞれの立場から語る方法も有効です。

メディア掲載や情報拡散につなげる

報道関係者に取り上げてもらうには、ニュースとしての新規性や社会的な意義が必要です。発表会では、記事に使用しやすい情報、写真、映像、数値、コメントなどを提供することも重要になります。

商談や販売を促進する

法人向け商品やサービスでは、発表会後の商談につなげることも重要な目的です。展示、個別相談、担当者との交流、デモ体験など、参加者が次の行動へ進める導線を用意します。

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最初に決めたい「誰に伝えるか」

発表会では、参加者によって求められる情報が異なります。

報道関係者

ニュース性、社会的背景、他社との違い、市場への影響、経営者のコメントなどを重視します。取材や撮影がしやすく、短時間で記事に必要な情報を把握できる環境を整えます。

顧客・見込み顧客

自社の課題をどのように解決できるのか、導入効果、価格、利用方法、サポート体制などに関心があります。具体的な利用シーンや導入事例を紹介すると、価値が伝わりやすくなります。

取引先・販売代理店

販売戦略、販売開始時期、ターゲット、競合優位性、営業支援策など、実際の販売活動に必要な情報を求めます。

インフルエンサー・一般参加者

写真や動画で伝わる体験、分かりやすい特徴、話題性などを重視します。SNS投稿を想定した展示やフォトスポットも効果的です。

複数の対象者を招待する場合は、全員が参加する発表セッションの後に、メディア取材、商品体験、商談などを分けて実施すると運営しやすくなります。

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新商品・新サービス発表会の基本プログラム例

時間内容
13:00受付・展示体験
13:30オープニング映像
13:35司会挨拶・開催趣旨説明
13:40代表者挨拶
13:50市場背景・課題説明
14:00新商品・新サービス発表
14:15デモンストレーション
14:30開発責任者によるトーク
14:45ゲスト・利用者によるコメント
15:00質疑応答
15:20フォトセッション
15:35商品体験・個別取材・商談
16:30終了

発表パートを長くしすぎず、体験、取材、交流の時間を十分に確保することがポイントです。

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成功する発表会の6つのポイント

1.伝えるメッセージを一つに絞る

発表会では、開発背景、機能、価格、将来構想など、多くの情報を伝えたくなります。しかし、情報量が多すぎると、参加者が「結局、何が新しいのか」を理解できなくなる可能性があります。

まずは、発表会を通じて最も伝えたいメッセージを一文で表現します。

例えば、次のような内容です。

  • 従来の作業時間を半分にするサービス
  • 誰でも専門的な業務を行える新しい仕組み
  • 業界初の技術を搭載した商品
  • 環境負荷を大幅に削減する製品
  • これまで存在しなかった顧客体験

機能を並べるのではなく、「参加者や社会にどのような変化をもたらすのか」を中心に伝えましょう。

2.商品の発表までに期待感をつくる

冒頭から商品説明を始めるのではなく、まず市場や顧客が抱えている課題を共有します。そのうえで、課題を解決する答えとして新商品を発表すると、商品の必要性が伝わりやすくなります。

基本的なストーリーは次のとおりです。

  1. 市場や社会で起きている変化
  2. 顧客が抱えている課題
  3. 従来の方法では解決できない理由
  4. 新商品・新サービスの発表
  5. 商品が実現する新しい体験
  6. 導入後に生まれる未来

オープニング映像、照明、音楽、カウントダウンなどを組み合わせると、発表の瞬間に注目を集められます。

3.説明よりもデモンストレーションを重視する

商品の魅力は、言葉だけで説明するより、実際に見せた方が伝わります。

  • 商品を実際に操作する
  • 導入前と導入後を比較する
  • 利用場面をステージ上で再現する
  • 顧客や利用者に体験してもらう
  • 大型スクリーンに操作画面を表示する
  • 短い映像で利用シーンを紹介する

デモンストレーションには機材トラブルのリスクもあるため、実演できない場合に備えて、収録済みのバックアップ映像も用意します。

4.写真・映像に残るステージを設計する

発表会の情報は、当日の参加者だけでなく、ニュース記事、SNS、動画などを通じて広がります。

そのため、会場での見え方だけでなく、カメラを通した見え方も重要です。

  • 商品名やロゴが明確に見える
  • 登壇者と商品が一枚の写真に収まる
  • 背景に不要な機材や配線が映らない
  • スクリーンが白飛びしない
  • 撮影位置から登壇者の顔が見える
  • フォトセッション用の立ち位置がある
  • 縦型動画でも切れにくい構図を用意する

発表の瞬間、商品デモ、ゲスト登壇、フォトセッションなど、撮影してほしい場面を事前に決めておきましょう。

5.メディアが記事を作りやすい情報を用意する

発表内容が魅力的でも、必要な情報が不足していると報道につながりにくくなります。プレスキットには、次のような内容を用意します。

  • プレスリリース
  • 商品・サービス概要
  • 発売日・提供開始日
  • 価格・販売方法
  • 開発背景
  • 市場データ
  • 経営者・開発責任者のコメント
  • 商品画像・ロゴデータ
  • 当日の登壇資料
  • 問い合わせ先

写真や資料は、会場で配布するだけでなく、ダウンロードできる形にしておくと便利です。

6.発表会後の導線まで設計する

発表会は開催して終わりではありません。

参加者が商品を知ったあと、資料請求、問い合わせ、体験、購入、商談などへ進める導線を用意します。

  • 商品・サービスの体験ブース
  • 営業担当者との個別相談
  • 導入事例の展示
  • QRコードによる資料ダウンロード
  • 無料トライアルへの案内
  • アンケート回答後の資料提供
  • 後日のフォローメール
  • アーカイブ動画の配信

誰がどの展示を見たか、どのような質問をしたかを記録しておくと、その後の営業活動にも活用できます。

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発表会の会場選びで確認したいポイント

ステージとスクリーン

商品発表やデモンストレーションを行うため、ステージの広さ、大型スクリーン、照明、音響設備を確認します。

実物の商品を持ち込む場合は、搬入口やエレベーターのサイズも重要です。

撮影スペース

報道関係者のカメラやビデオカメラを設置するスペースを確保します。

撮影エリアからステージが見えにくくならないよう、客席との位置関係やひな壇の設置も検討します。

展示・体験スペース

商品展示やデモ体験を行う場合は、発表会場とは別に十分なスペースを用意します。

参加者が滞留しても混雑しない動線を設計しましょう。

通信環境・電源

アプリ、Webサービス、通信機器などのデモでは、安定したインターネット回線が欠かせません。

会場共有のWi-Fiだけに頼らず、専用回線やバックアップ回線を準備します。

控室・取材室

登壇者、ゲスト、司会者の控室に加えて、個別取材を行う部屋や運営本部も確保します。

アクセス

メディアや招待客が訪れやすい立地を選びます。

駅からのアクセスだけでなく、撮影機材や商品を搬入する車両の動線も確認しましょう。

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発表会開催までの準備スケジュール

開催4~3カ月前

  • 開催目的とターゲットの決定
  • 開催日・予算・参加人数の設定
  • 会場の選定
  • プロジェクトチームの編成
  • 発表内容と情報解禁日の確認
  • 制作・配信会社の選定
  • ゲスト・司会者候補の検討

開催2カ月前

  • 基本プログラムの作成
  • ステージ・展示計画の作成
  • 招待者・メディアリストの整理
  • 映像・スライド・装飾の制作
  • プレスリリースの準備
  • デモンストレーションの設計
  • 配信方法の決定

開催1カ月前

  • 招待状の送付
  • 登壇者・ゲストとの内容調整
  • 進行台本の作成
  • プレスキットの制作
  • 会場レイアウトの確定
  • 受付・誘導計画の作成
  • 撮影・取材ルールの決定

開催1~2週間前

  • 参加者・取材メディアの確認
  • 想定質問と回答の作成
  • デモ機材・商品の動作確認
  • 映像・音響・照明の確認
  • 運営マニュアルの作成
  • スタッフ配置の決定
  • 緊急時対応の確認

開催前日・当日

  • 商品・機材・配布物の搬入
  • 会場設営
  • 受付・撮影エリアの確認
  • デモンストレーションの動作確認
  • 登壇者を含めた通しリハーサル
  • プレス資料の最終確認
  • バックアップ機材・データの確認

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当日起こりやすいトラブルと対策

デモンストレーションが動かない

予備端末、予備データ、バックアップ回線、収録済み映像を用意します。

トラブル発生時に、司会者がどのようにつなぐかも台本へ記載します。

発表前に情報が公開される

情報解禁日時と撮影・投稿ルールを招待状や受付で明確に伝えます。

非公開情報を扱う場合は、必要に応じて参加条件や秘密保持の方法も検討します。

スライドと進行が合わない

登壇者用の台本と映像・音響担当者用の進行台本を分けて作成し、スライド番号や切り替えのきっかけを記載します。

質疑応答で回答できない

想定質問を準備し、質問分野ごとの回答担当者を決めておきます。

その場で正確に回答できない場合の対応方法も統一します。

フォトセッションが混乱する

登壇者の立ち位置、商品の配置、撮影順、目線を向ける方向を事前に決めます。撮影時間も十分に確保しましょう。

受付に時間がかかる

メディア、招待客、関係者で受付を分け、名札やプレスキットを事前に準備します。

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イベント担当者チェックリスト

企画・広報

  • □ 発表会の目的と対象者を決めた
  • □ 中心メッセージを一文で整理した
  • □ 発表内容と情報解禁日時を確認した
  • □ 招待者・メディアリストを作成した
  • □ プレスリリースとプレスキットを準備した
  • □ 発表会後の広報・営業導線を設計した

会場・演出

  • □ 会場を予約した
  • □ ステージとスクリーンを確認した
  • □ 商品展示・体験スペースを確保した
  • □ 映像・音響・照明を手配した
  • □ 撮影エリアとフォトセッションを設計した
  • □ 控室・取材室・運営本部を確保した

進行・運営

  • □ 登壇者・ゲスト・司会者を確定した
  • □ 進行台本と運営マニュアルを作成した
  • □ 想定問答を作成した
  • □ 受付・誘導スタッフを配置した
  • □ デモのバックアップを準備した
  • □ 緊急連絡網と判断責任者を決めた
  • □ 本番環境で通しリハーサルを行った

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MICE Joyで発表会準備を一元管理

新商品・新サービス発表会では、広報、マーケティング、商品開発、営業、経営陣、制作会社、会場、登壇者など、多くの関係者が同時に準備を進めます。

さらに、発表資料、映像、プレスリリース、デモ環境などは直前まで更新されることが多く、古い情報が残っていると当日の進行ミスにつながります。

イベントに特化したプロジェクト管理ツール「MICE Joy」では、イベントの種類と開催日を入力すると、必要なタスクとスケジュールをAIが自動生成します。

担当者、期限、進捗、関連資料を一元管理できるため、情報解禁日から逆算した準備や、複数部署による確認作業の抜け漏れ防止に役立ちます。

▶ 新商品発表会の複雑な準備を「MICE Joy」で一元管理

編集部からのひとこと

新商品・新サービス発表会は、商品について説明するだけのイベントではありません。

新しい商品が生まれた背景を伝え、実際の価値を体験してもらい、その情報を社会へ広げてもらうためのコミュニケーションの場です。

成功のポイントは、機能やスペックを多く伝えることではなく、「この商品によって何が変わるのか」を、短く分かりやすいストーリーとして示すことにあります。

発表の瞬間だけでなく、写真や映像での見え方、参加者の体験、発表後の情報発信や商談まで設計することで、発表会の成果を大きく高められるでしょう。