こんにちは。イベント会場の検索サイト「MICE会場マッチ」運営のライターチームです。
社内の多様な課題を解決する手法の1つに、社内研修があります。社内研修で従業員を育成できれば、生産性が上がり、自社の成果にもつながるでしょう。それでは、高い効果性を期待できる社内研修は、一体どのように構築すればよいのでしょうか。
今回は、実りある社内研修を作りたいと思っているものの、何から着手すべきか困っている企業担当者に向けて、社内研修の立案・構成から注意点、研修のアイデア例などを解説します。効果性の高い社内研修を実施するヒントにしてください。

社内研修を実施する目的
社内研修は、自社の成長のために実施されます。自社の成長に向けて、社内研修が担える目的は、主に2つあります。ここでは、社内研修の目的2つを解説します。
従業員の育成
社内研修は、自社に必要な実戦的内容を組み込めます。業務に役立つスキルのレクチャーは、その一例です。社内の人材が講師を務めるため、従業員は自社の現場で活用できるノウハウを習得でき、人材育成の機会となります。
組織力の強化
社内研修には、従業員に自社の理念や方針、制度などを周知・浸透させ、組織力を強化します。自社や業務の意義を理解した従業員には一体感が生まれ、能動的に活動するようになるといった生産性の向上も期待できます。
社内研修を実施するメリット
社内研修には、コスト面・カスタマイズ性・コミュニケーション面という3つのメリットがあります。ここでは、それぞれ詳しく解説します。
低コストで実施できる
社内のリソースで実施する社内研修は、外部研修の場合に必要な以下の費用がかかりません。
・講師料
・従業員の交通費
・宿泊費 など
コスト面に優れている点が、社内研修の1つのメリットです。
自社に合わせてカスタマイズできる
社内研修は、自社に合わせて内容を自在にカスタマイズできます。業界への造詣が深く、現場のノウハウに精通した従業員が講師となるため、通り一遍の研修では扱えない、実戦に直結する内容を盛り込みやすい点も、メリットの1つです。
部署を超えた交流の場とできる
複数部署の従業員に対して社内研修を実施すれば、部署を超えたコミュニケーションが生まれます。部署間の情報共有も円滑になり、互いの知見を持ち寄って新しいアイデアや企画が誕生するきっかけにもなるでしょう。
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成功する社内研修の進め方5ステップ
社内研修は、本章で紹介する5つのステップを踏みながら計画すると、成功の可能性を高められます。以下では、5つのステップを詳しく解説します。
1.社内研修の準備
準備段階では、社内研修により解決したい課題を精査します。研修の目標・ゴールを言語化する、と考えてもよいでしょう。課題が明確化されていないと、研修の手法や内容ばかりに注意が向き、研修を実施しても、社内に変化が見られないという事態になりかねません。解決すべき課題を具体的に明示してから、次のステップに進みます。
2.研修プログラムの設計
研修プログラムは「課題の解決・目標への到達は、どのように達成できるか?」という視点で考えます。目標達成までの導線によって、最適なプログラムや手法は変わります。知識習得のための研修なら、講義形式が最適でしょう。
実務に役立つ実践的なスキルの習得が目的なら、アクティブラーニングの考え方を取り入れた、ディスカッションやロールプレイング、ケーススタディなどが適しています。
3.研修担当講師の選定
社内研修の講師は、自社の人材が務めます。研修の目的や目標を踏まえ、最適な人選をしてください。研修だからといって、必ずしも人事部門が講師を担当する必要はありません。実務スキル研修なら実務のベテラン従業員に、理念・ビジョン浸透のための研修なら社長直々に、と適任者を柔軟な発想で選定します。
4.研修後のフォロー
研修で学んだ内容を、従業員が日々の業務に生かすまでのフォローも計画しておきます。フォロー体制が整っていないと「研修を受けただけ」になりがちです。また、研修の成果を実感できなければ、今後の研修への意欲や参加率にも悪影響を及ぼしかねません。
研修後の取り組み計画を記入する「アクションプランシート」は、研修を行動につなげるきっかけをつくります。
5.研修の効果測定
研修の目的達成度を測るため、また次の研修への改善点を抽出するために、研修の効果測定は重要です。
効果測定の方法例は、以下の通りです。
・アンケート
・確認テスト
・レポート など
また、人間は「忘れる生き物」です。研修の効果を持続させるため、定期的に振り返りの機会を設ける取り組みも、効果性を高めるよい工夫です。
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社内研修ステップごとの注意点
先に解説した社内研修実施までの5ステップには、ステップごとに注意点があります。それぞれの注意点を、詳しく解説します。
準備で重要なのは「課題分析と目標設定」
準備段階での課題の精査は、組織や従業員のあるべき姿と、現状のギャップから始めます。ただし、課題は従業員によって異なります。一様に決めつけるのではなく、丁寧なヒアリングや行動観察を踏まえるようにしてください。
目標設定には、「SMARTの法則」を活用しましょう。
・S:Specific(具体的である)
・M:Measurable(測定可能である)
・A:Achievable(達成可能である)
・R:Related(関連性がある)
・T:Time bound(有期である)
研修プログラム設計で重要なのは「ゴール設定」
研修プログラムの設計では、参加者を目標達成まで導き、行動変容につなげる導線構築をおろそかにしないようにします。プログラムの考案に気を取られるあまり、研修の目的を忘れ、コンテンツや研修手段に気を取られやすいため、注意が必要です。
目標までの導線を構築したうえで、その導線にふさわしいコンテンツ・研修手段を選択し、全体を完成させます。
講師選定で重要なのは「受講者との相性」
講師は、研修内容に習熟している人であるべきです。同時に、受講者との相性にも配慮します。新入社員や勤続年数が浅い従業員が対象の研修なら、年齢が近く受講者が親近感を持ちやすい人材がよいでしょう。管理職が対象の研修なら、経験豊富な部門長がふさわしいかもしれません。
同時に、業務で成果を出す従業員が、よい講師となるとは限らない点にも注意します。講師に向いているかどうかも、選定基準としてください。
研修後のフォローで重要なのは「実行計画」
研修は、受講者が実務で生かしてこそ、はじめて効果が出ます。研修後のフォローは、研修内容と実務の橋渡しである点を踏まえ、実行計画を大切にしましょう。実行計画は、受講者自身が作成します。研修を実務に生かす具体的な行動を考え、計画を立て、実践を振り返ります。
研修は、受講者に行動変容を起こせてこそ価値があると考え、フォロー体制を構築してください。
研修後の効果測定で重要なのは「見える化」
効果測定は、結果の見える化を意識し、準備します。研修の成果が見えなければ、効果性を測れないためです。効果測定の可視化には、5つの視点でフィードバックを与えるモデルを参考にしてください。
・反応(Reaction):受講者の満足度
・学習(Learning):受講者の内容習得度
・行動(Behavior):受講者の行動変容
・結果(Result):研修の企業成果貢献度
・費用対効果(ROI):投資対効果
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社内研修の種類と事例
ここでは、社内研修の種類と事例を紹介します。自社に必要な社内研修を企画する際に役立ててください。
新入社員研修から管理職研修までの具体例
新入社員には、社会人としての意識・考え方の変化が求められます。座学だけでは飽きてしまう可能性があるため、身体を動かす研修もおすすめです。管理職向けには、マネジメントスキル・リーダーシップを養成する研修を実施します。他部門とのグループワークやチームビルディングは、管理職間のコミュニケーション活性化にも役立ちます。
ユニークな研修テーマとアイデア
ユニークさや目新しさを盛り込んだ研修は、受講者の参加意欲向上や、インスピレーション発揮に役立ちます。マンガ制作やビジネスゲーム、森林整備や農園研修、漫才、ウォーキング研修、モノづくり研修は、実施した企業がある興味深い事例です。
eラーニングを活用した事例
eラーニングは、オンラインで受講する学習形態です。いつでも・どこでも受講できる利便性から、企業の研修にも取り入れられています。eラーニングを提供するシステムは、学習者や教材の管理、進捗管理を基本に、さまざまな機能を搭載しています。自社に必要な内容・機能を持つシステムを選び、活用してください。
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社内研修で起きる課題と対処法
社内研修の実施にあたり、想定される課題と対処法を、3つ解説します。
研修内容を実戦で活かせない
研修と受講者のニーズに乖離がある、あるいは研修内容と受講者の業務にミスマッチがある場合、研修内容を実践できない課題が生まれます。現場へのヒアリング、ニーズに合わせた研修の設計に腐心することが大切です。
講師にふさわしい人材がいない
社内研修の講師に足りるスキルを持つ人材、育成経験を持つ人材が、社内にいない場合は、講師の育成から始めます。講師育成のための講座も多数、リリースされています。研修までの日数が少なければ、講師や研修そのものを外注する方法も、検討した方がよいでしょう。
研修開催までに手間がかかる
社内研修は、本記事で紹介した準備のほかにも、原稿やアンケートの作成、会場の手配・設営など、多岐にわたる業務を発生させます。オンラインで研修を実施すれば、会場の手配・設営等の準備を省けるでしょう。開催手法を工夫し、手間がかかる課題の解決を試みてください。また、研修の準備を外注し、社内のリソースを空けるという方法もあります。
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社内研修のコストを節約する方法
社内研修にかかるコストは、工夫次第で節約できます。宿泊が必要な研修なら、研修会場つきのホテルを利用する、オンライン研修にするといった方法が考えられます。会場を借りる場合は、「備品がそろっている」「駅から近い」というポイント で探すと、コスト節約につながる会場を見つけられるでしょう。
まとめ
社内研修は、自社の課題に合わせて内容をカスタマイズし、事情に精通した社内人材を講師にして実施できる、実用性の高さが強みです。課題を解決し、受講者の行動変容を促す研修に完成させるという目的で、取り組みましょう。
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