【This Week in MICE】2026年9月14日週|AI・人事・ファッション・製造業が集結。「課題」から選ぶ展示会へ
9月も中盤に入り、秋の展示会シーズンが本格化しています。今週(9月14日〜20日)は、東京ビッグサイトで「総務・人事・経理Week」「AFF・東京2026 AUTUMN」「2026 国際ウエルディングショー」など、多彩な専門展示会が開催されます。
さらに、センサ、計量・計測、検査機器、知的財産など、非常に専門性の高い展示会も同じ9月16日からスタートします。一見するとまったく異なるイベントですが、今週の展示会には一つの興味深い特徴があります。
それは、単純に「商品を展示する」のではなく、来場者が抱える具体的な課題を起点にイベントが細分化されていることです。今週の「This Week in MICE」では、そんな展示会の変化に注目します。
① 総務・人事・経理Week【東京|9月】
バックオフィスの課題を10の専門展に細分化
9月16〜18日、東京ビッグサイトで**「第26回 総務・人事・経理Week【東京|9月】」**が開催されます。
総務、人事、経理、法務、バックオフィスDX、働き方改革、福利厚生、健康経営、防災・BCPなどを網羅する10の専門展示会で構成されています。
例えば「HR EXPO」では人事業務を支援するサービス、「働き方改革 EXPO」では生成AI活用や社内DXなど、生産性向上・業務効率化につながるサービスが展示されます。
BizMICE編集部の注目ポイント
注目したいのは、展示会の切り口です。「IT製品展」「オフィス用品展」のように商品カテゴリーだけで分けるのではなく、
人材を採用したい。
業務を効率化したい。
社員の働きがいを高めたい。
災害に備えたい。
といった、企業が抱える「課題」から展示会を選べる構造になっています。これは企業イベントにも応用できます。参加者に「何を見せたいか」ではなく、「参加者は何に困っているのか?」からイベントを設計する。主催者目線から参加者目線へ。イベント設計の基本でありながら、非常に重要な考え方です。
② AIエージェントが「バックオフィス」に進出
AIイベントの次のテーマは「具体的な業務」
今回、特に注目したいのが**「バックオフィスAIエージェント EXPO」**です。9月16〜18日に東京ビッグサイトで開催される、バックオフィス向けAIエージェントの専門展示会です。生成AIそのものを紹介する段階から、「AIを実際の業務でどう使うのか」へテーマが移り始めていることが分かります。
BizMICE編集部の注目ポイント
これはイベント業界にとっても重要な流れです。イベント業務には、企画、会場探し、見積比較、スケジュール作成、タスク管理、スタッフ手配、資料作成、問い合わせ対応、運営マニュアル作成――など、多くの業務があります。
これまでAIは「文章をつくる」「アイデアを出す」といった補助的な使い方が中心でした。しかしAIエージェントが普及すれば、AIが複数の業務を横断し、自律的に仕事を進めるという世界が現実に近づきます。
イベントDXも、「一つの作業をデジタル化する」段階から、イベントプロジェクト全体をAIと一緒に進める段階へ向かっていくのかもしれません。
③ AFF・東京2026 AUTUMN
ファッション業界のサプライチェーンがリアルの場に集結
9月16〜18日には、東京ビッグサイト西3・4ホールで**「AFF・東京2026 AUTUMN」**も開催されます。
繊維・ファッション分野のOEM・ODM、素材、衣料品などを扱う、日本最大級の展示会です。
BizMICE編集部の注目ポイント
ファッションはオンラインとの親和性が高い分野ですが、BtoB商談ではリアルな展示会が依然として重要です。
素材を触る。色を見る。縫製を確認する。担当者と条件を相談する。そして、その場で別の商品にも出会う。五感を使って判断する商品ほど、リアルイベントの価値は高くなる。
これは会場、ケータリング、装飾、美術、機材など、イベント業界の商材にも共通しています。
④ 2026 国際ウエルディングショー
「実機を見せる」こと自体がイベントのコンテンツ
9月16〜19日には**「2026 国際ウエルディングショー」**が東京ビッグサイトで開催されます。
最新の溶接・接合技術や先端溶接加工システムなどが集結する専門展示会です。
BizMICE編集部の注目ポイント
製造業の展示会では、「デモンストレーション」が大きなコンテンツになります。Webサイトでスペックを見るだけでは分からない、速さ、精度、動き、音、操作性。これらをリアルに確認できること自体が、来場する理由になります。
企業イベントでも同じです。説明するより、実際に見せる。動画を流すより、実際に触ってもらう。リアルイベントを企画するときには、**「会場でしかできないデモは何か?」**を考えてみる価値があります。
⑤ センサ・計量・検査・知財も同時期に
「超専門型MICE」が成立する理由
今週の東京ビッグサイトでは、このほかにも9月16〜18日を中心に、「センサエキスポジャパン2026」「INTERMEASURE2026(第32回計量計測展)」「JIMA2026 総合検査機器展」「第35回 2026知財・情報フェア&コンファレンス」などが予定されています。テーマだけを見ると非常に専門的です。
しかし、ここにBtoBイベントの面白さがあります。万人を集める必要はありません。「そのテーマについて本気で情報を探している人」を集めればいい。参加者数だけではなく、参加者の専門性や目的意識こそがイベントの価値になります。
今週のMICEトレンド
展示会は「商品軸」から「課題軸」へ
今週の「総務・人事・経理Week」は、この変化を象徴しています。例えば「総務担当者」という一人の来場者でも、「業務を効率化したい」「AIを導入したい」「福利厚生を改善したい」「防災対策を強化したい」など、複数の課題を抱えています。
そこで展示会側が課題ごとに専門展を用意すれば、来場者は**「自分の悩みを解決するために会場を回る」**ことができます。
これは展示会だけでなく、カンファレンスにも応用できます。例えばイベント担当者向けのカンファレンスなら、「会場選び」「集客」「イベントDX」「運営人材」「ケータリング」「演出」「効果測定」など、参加者の課題別にセッションや展示を設計する。
そうすればイベントは、「主催者が伝えたい情報を並べる場所」から、「参加者が課題を解決する場所」へ変わります。
もう一つの注目キーワードは「共創」
今週は展示会以外にも興味深いイベントがあります。東京都が展開する「NEXs Tokyo」では、9月16・17日に**「NEXs Fes #9」**を開催。
スタートアップと自治体・事業会社などの共創パートナーが集まり、初日は「自治体展示会」、2日目は「事業会社リバースピッチ」と、日によって異なる出会いを設計しています。ここでのイベントの目的は、情報を伝えることだけではありません。
イベントをきっかけに、新しいビジネスを生み出すこと。
展示会やカンファレンスが「見る・聞く場所」から「新しい関係をつくる場所」へ進化していることを感じさせる取り組みです。
編集部より
今週の東京ビッグサイトは、バックオフィス、AI、ファッション、溶接、センサ、計測、検査、知財と、実に多様なテーマが集まります。一見、まったく関係のない展示会に見えます。
しかし共通しているのは、「明確な課題を持った人と、その解決策を持った企業を出会わせる」という役割です。
インターネットやAIによって情報を探すことが簡単になるほど、イベントには「情報量」だけではない価値が求められます。自分の課題に合った解決策と出会う。担当者に直接相談する。実物を試す。
そして、想定していなかった企業や人とつながる。イベントは「情報を提供する場」から「課題を解決する場」へ。今週の展示会は、そんなMICEの変化を感じられる一週間になりそうです。







🤔 この記事だけでは解決しませんでしたか?
同記事やイベント運営に関するご質問・ご相談をお願いします。 BizMICE編集部・弊社イベントサポートチームが確認し、承認後に回答いたします。
- 入社式
- 株主総会
- 展示会
- セミナー
- 周年イベント
- 他、企業内イベント、企業外向けイベント
BizMICE編集部/MICE社イベプロチームに質問する