【イベントDXの新常識 ~参加者体験から考えるイベントの未来~】第5回 イベントの価値は「交流」で決まる ― ネットワーキングをデザインする時代へ
「イベントで一番印象に残ったことは何ですか?」
この質問を参加者に投げかけると、意外にも「講演内容」と答える人はそれほど多くない。「新しい取引先と出会えた。」「久しぶりに業界の仲間と情報交換できた。」「偶然隣に座った人との会話が、新しいビジネスにつながった。」
そんな”人との出会い”を挙げる人が少なくない。リアルイベント最大の価値は、情報ではなく「交流」にある。
情報はオンラインでも得られる時代
オンラインセミナーやオンデマンド配信が普及した現在、情報を得るだけなら自宅やオフィスでも十分だ。
だからこそ、リアルイベントにはオンラインでは代替できない価値が求められる。その代表が、人と人との偶発的な出会いである。会場で偶然知り合った企業担当者。展示ブースで交わした何気ない会話。懇親会で生まれた新しいアイデア。こうした”偶然”が、新たなビジネスやイノベーションのきっかけになる。
イベントは「情報を受け取る場」から、「価値を共創する場」へと変化している。
★イベント運営の新常識:定例会議→議事録自動生成→各タスクの自動進捗管理→運営マニュアル自動生成
しかし、多くの参加者は交流できていない
一方で、参加者アンケートでは次のような声も多く聞かれる。
- 誰と話せばよいか分からなかった
- 名刺交換したい人を見つけられなかった
- 懇親会に参加したが、知り合いとしか話さなかった
- 時間が足りず、交流の機会を逃してしまった
つまり、「交流したい」というニーズはあるにもかかわらず、その機会を十分に活かせていないケースが多いのである。
交流は偶然任せではなく、設計する時代になっている。
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ネットワーキングもデザインできる
近年、海外の大規模カンファレンスでは、ネットワーキングをイベントの中心に据えるケースが増えている。
例えば、
- 興味・関心ごとに分けた交流エリア
- AIによる参加者レコメンド
- 商談予約機能
- 共通テーマごとのミートアップ
- アプリ上での事前マッチング
など、交流を促進するための仕組みが数多く取り入れられている。「出会いが生まれる仕掛け」も、イベントデザインの重要な要素になっている。
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主催者が提供するべきものは”出会う理由”
ネットワーキングは、「交流してください」とアナウンスするだけでは活性化しない。参加者が自然に会話を始められるきっかけが必要だ。
例えば、
- 共通の課題をテーマにしたラウンドテーブル
- 少人数でのディスカッション
- スタンプラリー形式のブース回遊
- AIによるおすすめ参加者紹介
- テーマ別交流ラウンジ
など、”話しかける理由”を設計することで、参加者同士の交流は大きく変わる。
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交流がイベントの成果を生み出す
イベントの成功とは、開催当日だけで終わるものではない。
イベント後に、
- 商談が始まる
- 新しいプロジェクトが生まれる
- コミュニティが形成される
- 次回イベントへの参加につながる
こうした継続的な価値を生み出してこそ、本当の成功と言える。交流はイベント当日の「おまけ」ではない。イベントの成果そのものなのである。
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編集部より
これからのイベントでは、「どんな講演をするか」と同じくらい、「どんな出会いを生み出すか」が重要になります。
参加者が価値ある人と出会い、新しいアイデアやビジネスにつながる環境を設計すること。それが、リアルイベントならではの魅力を最大化する鍵となります。
次回は、「データで進化するイベント運営 ― 参加者データを次の成功へつなげる」をテーマに、イベントDXにおけるデータ活用の重要性を解説します。







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