運営管理・手配

非営利イベントで音楽を安心利用するための著作権徹底解説【2025年最新版】

こんにちは。会場・貸し会議室の検索サイト「MICE会場マッチ」運営のライターチームです。

イベントを盛り上げるうえで欠かせない音楽。
しかし、非営利目的のイベントであっても、音楽の利用には著作権法が深く関わってきます。うっかり「著作権侵害をしてしまった!」とならないために、イベント主催者の皆様が知っておくべき音楽著作権の基礎知識から、具体的な利用場面ごとの注意点、そしてJASRACなどの管理団体との正しい向き合い方までを徹底解説します。
本記事を読めば、あなたのイベントでの音楽利用がより安心・安全になること間違いなしです。

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なぜ非営利でも著作権が問題になるのか?~著作権法の基本と「公衆」の概念~

「非営利なんだから、自由に音楽を使ってもいいんじゃないの?」そう思われる方もいるかもしれません。しかし、著作権法は、音楽の創作者である著作権者の権利を保護する法律であり、営利目的かどうかは、一部の例外を除き、音楽利用の可否を直接左右するものではありません。

重要なキーワードが「公衆」という概念です。著作権法第38条などにも規定されていますが、ここでいう公衆とは、特定の少数者に限られない「不特定または多数の人々」を指します。たとえば、学校のイベント、地域の発表会、公共施設での上映会などは、参加者が限定的であっても公衆に該当する可能性が高いのです。

したがって、非営利目的のイベントであっても公衆に対して音楽を演奏したり、録音音源を再生したりする行為は、原則として著作権者の許諾を得る必要があります。

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非営利・無料・無報酬の3要件とは?~著作権法第38条の落とし穴~

著作権法には、一定の条件下で著作権者の許諾なしに音楽を利用できる権利制限規定があります。その代表例が第38条に定められた「営利を目的としない上演等」。具体的には、以下の3要件をすべて満たす場合に限り、音楽の演奏や上映などを許諾なしで行えます。

  1. 非営利目的であること
    1. イベント自体が利益獲得を目的としていない。
  2. 無料であること
    1. 入場料・参加費・会費など、一切の対価を徴収しない。
  3. 無報酬であること
    1. 実演家レコード製作者報酬を支払わない。

これらの要件は非常に厳格で、一つでも欠ければ著作権者の許諾が必要です。たとえば、参加者からわずかでも参加費を徴収したり、出演者に謝礼を支払う場合は、例外規定は適用されません。

場面別!非営利イベントでの音楽著作権Q&A~よくある疑問と注意点~

Q1.学校の文化祭で生徒が演奏する場合、著作権の手続きは必要?

原則として不要です。学校の授業や教育活動の一環として生徒が演奏する場合、教育利用の権利制限(第35条+第38条)が適用される可能性があります。
ただし、外部のプロの実演家を招く、録音音源をBGMとして使うなどの場合は別途許諾が必要になることがあります。学校法人がJASRACと包括契約を結んでいるケースもあるため、必ず事前に確認しましょう。

Q2.寄付で運営費を賄う無料のお祭りで音楽を流せる?

こちらは要確認です。寄付が直接的な対価とみなされにくいケースもありますが、運営費を寄付で補填し、さらに出演者に謝礼を支払うと「無報酬」要件を欠きます。不明な点は必ずJASRACなど管理団体へ相談し、必要であれば許諾を取得してください。

Q3.結婚式二次会でCDをBGMに流したい

招待客限定のパーティーでも、レストランを貸し切り音楽を再生する行為は公衆への演奏に該当する可能性があります。会場が包括契約を締結していない場合は、幹事側で個別申請が必要です。

Q4.YouTube告知動画に市販曲を使いたい

YouTubeでの利用は公衆送信に該当し、非営利・広告なしでも著作権者の許諾が必要です。ロイヤリティフリー音源を使うか、事前に許諾を得てください。

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管理団体JASRACとの正しい向き合い方~手続きの流れと注意点~

  1. 楽曲検索
    1. J-WIDで作品コード・管理状況を確認。
  2. 利用申請
    1. 目的・方法・期間を記載し、利用許諾申込書を提出。
  3. 許諾&使用料支払い
    1. 非営利イベントは減免・定額のケース有り。
  4. 利用報告
    1. 公演後に使用楽曲リストを提出し精算。

ポイント

  • 無断使用損害賠償罰則のリスク。
  • 手続きには時間がかかるため、余裕を持った申請が必要。
  • 不明点は管理団体へ早めに問い合わせる。

まとめ~正しい知識で非営利イベントを音楽と共に成功させよう~

非営利目的のイベントにおける音楽著作権は一見複雑ですが、基本ルールと手続きを押さえれば安心して音楽を活用できます。著作権法の条文やJASRACのガイドを参考に、権利処理を確実に行いましょう。正しい知識と適切な手続きが、音楽の力を最大化し、あなたのイベント成功を後押ししてくれるはずです。

(本稿は2025年5月時点の法令・公開情報に基づく一般的解説です。最新情報や個別案件の適法性は専門家・管理団体へ必ずご確認ください)

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