「イベントを開催すると数百億円の経済効果がある」。ニュースなどでよく耳にする言葉ですが、実際にはどのような効果を指しているのでしょうか。
MICEは単なる”人が集まるイベント”ではありません。企業、地域、そして関連産業にまで幅広い経済波及効果をもたらす重要な産業として世界中で注目されています。
今回は、MICEが生み出す経済効果について、分かりやすく解説します。
MICEの経済効果は「会場利用料」だけではない
例えば500名規模の企業イベントを開催した場合を考えてみましょう。
イベント開催に必要なのは会場だけではありません。
など、多くの企業・人材が関わります。つまり、一つのイベントが開催されるだけで、多くの産業に仕事が生まれるのです。
地域経済への波及効果
特に国際会議や大型イベントでは、地域への経済効果が非常に大きくなります。参加者はイベントだけに参加して帰るわけではありません。
- ホテルへ宿泊する
- 飲食店を利用する
- タクシー・鉄道などの交通機関を利用する
- コンビニや商業施設で買い物をする
- 観光施設を訪れる
- お土産を購入する
このように、一人ひとりの消費が地域全体へ広がっていきます。その代表例として記憶に新しいのが、2026年に開催された人気アイドルグループ嵐のラストツアーです。
札幌公演では全国から多くのファンが集まり、市内ホテルの予約が一気に埋まりました。宿泊料金は通常の数倍まで高騰したホテルもあり、ライブ開催が地域経済へ与えるインパクトの大きさが話題となりました。
ホテルだけではありません。
参加者は飲食店や交通機関、コンビニ、土産店なども利用するため、一つの大型イベントが地域全体の消費を押し上げます。
このような経済効果を期待し、自治体や観光局、DMO(観光地域づくり法人)は国内外からMICEを積極的に誘致しています。
実際、国際会議や企業イベントの誘致は、「観光振興」だけでなく、「地域経済の活性化策」として位置付けられているのです。
企業にも大きな投資効果がある
MICEは地域だけでなく、企業にも様々なメリットがあります。
例えば、
新商品発表会
商品の認知向上
↓
メディア掲載
↓
SNS拡散
↓
販売促進
社内イベント
社員エンゲージメント向上
離職率低下
企業文化の浸透
展示会
新規リード獲得
商談創出
売上向上
単なる「イベント費用」ではなく、企業成長への投資として位置付けられる理由がここにあります。
MICEは”投資”として考える時代へ
以前は、「イベント=コスト」という考え方も少なくありませんでした。
しかし現在は
- ブランド価値向上
- 人材採用
- 社員定着
- 営業活動
- 地域活性化
など、多くの成果につながる経営施策としてMICEが活用されています。
開催後のアンケートや参加者データ、商談数、売上などを分析し、ROI(投資対効果)を可視化する企業も増えています。
編集部コメント
イベントは”その日だけ”で終わるものではありません。
一つのイベントの開催は、地域経済を動かし、多くの企業の仕事を生み、参加者の体験価値を高め、企業ブランドの向上にもつながります。
だからこそ近年は、イベントを単なる「実施すること」が目的ではなく、「どのような成果を生み出すか」がより重要視されるようになっています。
MICEは、企業・地域・参加者の三者すべてに価値をもたらす、社会的にも経済的にも非常に大きな可能性を持つ産業なのです。








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