運営管理・手配

イベント向けケータリングの選び方と失敗しない手配術〜予算別・人数別に解説

こんにちは。イベント会場の検索サイト「MICE会場マッチ」運営のライターチームです。

イベントを成功させる要素の一つとして欠かせないのが「食事」です。
会議やセミナー、社員総会や展示会など、さまざまなイベントにおいて、参加者の満足度を高めるためにケータリングサービスを利用するケースが増えています。
しかし、初めてケータリングを手配する場合、何を基準に選べばよいのか、どのような点に注意すべきかなど、悩みは尽きないものです。

本記事では、イベント向けケータリングの選び方や手配のポイント、予算や人数別のおすすめスタイルなど、失敗しないための完全ガイドをご紹介します。

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イベント向けケータリングとは

ケータリングとは、イベント会場や指定の場所に食事を配達し、提供するサービスのことです。単なる配達とは異なり、料理の提供方法や盛り付け、場合によってはサービススタッフの派遣まで含まれるのが特徴です。

ケータリングの種類

イベント向けケータリングには、主に以下のような種類があります。

フィンガーフード

一口サイズの軽食で、立食パーティーや短時間の休憩に最適です。手で食べやすく、移動しながらの交流に向いています。

ビュッフェスタイル

複数の料理をテーブルに並べ、参加者が自分で取り分けるスタイルです。多様な料理を提供でき、参加者の好みに合わせた選択が可能です。

プレートサービス

あらかじめ1人分ずつ皿に盛り付けられた料理が提供されるスタイルです。フォーマルな印象を与え、着席型のイベントに適しています。

ボックスランチ

個別に箱や容器に詰められた食事で、セミナーや会議の昼食などに便利です。移動が多いイベントでも利用しやすいのが特徴です。

ケータリングを利用するメリット

イベントでケータリングを利用する主なメリットは以下の通りです。

  • 食事の準備や片付けの手間が省ける
  • プロの料理で参加者の満足度が高まる
  • イベントの目的や雰囲気に合わせた料理が選べる
  • 食事を通じてイベントの印象を良くできる
  • スペースや設備が限られた会場でも対応可能

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ケータリングを選ぶ際の基準と注意点

ケータリングサービスを選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。

予算の設定

ケータリングの費用は、1人あたり1,000円程度の軽食から、10,000円以上の本格的なコースまで幅広く存在します。予算を明確にすることで、選択肢を絞りやすくなります。

一般的な予算の目安は以下の通りです。

  • 軽食・ドリンクのみ:1人1,000〜2,000円
  • 一般的なランチボックス:1人2,000〜3,500円
  • スタンダードビュッフェ:1人3,500〜5,000円
  • 本格的なビュッフェやコース:1人5,000円以上

予算設定の際は、料理だけでなく、配達料、スタッフ派遣料、食器のレンタル料、設営・撤去費用なども考慮する必要があります。

イベントの性質と参加者層

ビジネスセミナー、社内パーティー、展示会など、イベントの性質によって最適なケータリングスタイルは異なります。また、参加者の年齢層や性別、職業なども考慮しましょう。

例えば、ビジネスイベントではシンプルでエレガントな料理が好まれる傾向にあり、若年層向けのイベントではカジュアルで多様性のあるメニューが喜ばれます。

会場の設備と制約

会場の設備や制約も重要な検討ポイントです。以下の点を事前に確認しておきましょう。

  • 調理場や給排水設備の有無
  • 電源の容量と数
  • 搬入経路と時間制限
  • ゴミ処理のルール
  • 火気使用の可否

特に、オフィスビルや商業施設内の会場では、搬入経路や時間に制限があることが多いため、事前確認が不可欠です。

食事の提供タイミング

イベントのスケジュールに合わせて、食事の提供タイミングを検討しましょう。

  • 朝食:7:00〜9:00
  • ランチ:11:30〜13:30
  • アフタヌーンティー:14:00〜16:00
  • ディナー:18:00〜20:00

提供時間が長引く場合は、温度管理やフードロスの観点から、一度に全ての料理を提供するのではなく、時間差で提供する方法も検討すべきです。

特別な配慮事項

参加者の中にベジタリアンやヴィーガン、アレルギーを持つ方がいる場合は、対応可能なケータリング業者を選ぶ必要があります。最近では、宗教上の理由による食事制限(ハラールやコーシャなど)にも対応するケータリング業者が増えています。

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人数別・予算別のケータリングスタイル

イベントの規模や予算に応じた、おすすめのケータリングスタイルをご紹介します。

少人数(10〜30人)向け

低予算(1人2,000円以下)の場合

  • サンドイッチ、おにぎり、軽食のプラッター
  • ペットボトル飲料
  • 紙皿・紙コップの使用

中予算(1人3,000〜5,000円)の場合

  • 個別のランチボックス
  • ホットミールの追加
  • ソフトドリンク・コーヒーサービス

高予算(1人5,000円以上)の場合

  • 少人数向けのこだわりケータリング
  • シェフの出張サービス
  • アルコール飲料の提供

中規模(30〜100人)向け

低予算(1人2,000円以下)の場合

  • フィンガーフードのビュッフェ
  • パスタやカレーなどの一品料理
  • セルフサービス形式

中予算(1人3,000〜5,000円)の場合

  • スタンダードビュッフェ(5〜8品程度)
  • 料理スタッフ1〜2名の派遣
  • ドリンクサービス

高予算(1人5,000円以上)の場合

  • 本格的なビュッフェ(10品以上)
  • 料理ステーションの設置
  • バーテンダーの派遣

大規模(100人以上)向け

低予算(1人2,000円以下)の場合

  • 同一メニューのボックスランチ
  • 大量発注による単価引き下げ交渉
  • 飲料の別手配による節約

中予算(1人3,000〜5,000円)の場合

  • 複数のフードステーション形式
  • スタッフによるサービス
  • 季節の料理を取り入れたメニュー

高予算(1人5,000円以上)の場合

  • フルサービスのケータリング
  • テーマ性のある料理構成
  • カクテルやワインサービス

ケータリング手配の具体的な流れ

ケータリングを手配する際の流れを、時系列に沿って解説します。

イベント2ヶ月前までに

1. 予算と参加人数の確定
イベントの全体予算から、ケータリングに割り当てる金額を決定します。また、最小保証人数(キャンセルしても支払いが必要な最低人数)も考慮しましょう。

2. 複数のケータリング業者への問い合わせ
3〜5社程度のケータリング業者に見積もりを依頼します。この際、以下の情報を明確に伝えましょう。

  • イベント日時と場所
  • 予想参加人数
  • 予算の目安
  • ケータリングスタイル(ビュッフェ、プレートサービスなど)
  • 特別な要望(アレルギー対応、ベジタリアン対応など)

イベント1ヶ月前までに

3. 業者の選定と契約
見積もりや提案内容、過去の実績などを比較し、最適な業者を選定します。契約時には、以下の点を明確にしておきましょう。

  • 最終人数確定のデッドライン
  • キャンセルポリシー
  • 追加料金が発生する条件
  • 支払い条件と方法

4. メニューの決定
業者と相談しながら、イベントの目的や参加者層に合ったメニューを決定します。可能であれば、試食を行うことをおすすめします。

イベント2週間前までに

5. 最終確認と調整
参加人数の最終確認を行い、業者に連絡します。また、以下の点についても再確認しましょう。

  • 搬入・設営のタイミング
  • スタッフの人数と役割
  • 食器やテーブルクロスなどの備品
  • 特別対応が必要な参加者の有無

6. 会場との調整
ケータリングに関する会場側の制約や必要な手続きを確認します。特に、搬入経路や時間、電源使用、ゴミ処理などの点は重要です。

イベント前日〜当日

7. 最終確認
業者との最終確認を行います。特に、到着時間や担当者の連絡先などを再確認しておきましょう。

8. 受け入れ準備
ケータリング業者の搬入スペースや作業スペースを確保します。必要に応じて、案内表示なども準備しておきましょう。

9. 検品と対応
ケータリングが到着したら、注文内容と相違がないか確認します。問題があれば、すぐに業者に連絡し、対応を依頼しましょう。

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失敗しないためのチェックリスト

ケータリングを手配する際に、見落としがちなポイントをチェックリスト形式でまとめました。

業者選定時のチェックポイント

□ 実績や評判を確認したか
□ 衛生管理体制は整っているか
□ アレルギー対応などの特別対応は可能か
□ スタッフの質やサービスレベルは適切か
□ 急なトラブルへの対応力はあるか

契約時のチェックポイント

□ 見積もりに含まれている内容と含まれていない内容を明確に理解したか
□ キャンセルポリシーや人数変更のルールを確認したか
□ 追加料金が発生する条件を確認したか
□ 支払い条件と方法を確認したか
□ 保険の加入状況を確認したか

メニュー決定時のチェックポイント

□ イベントの目的や参加者層に合ったメニューか
□ 季節感や旬の食材を取り入れているか
□ 温かい料理と冷たい料理のバランスは適切か
□ 見た目の華やかさや彩りは十分か
□ 特別な配慮が必要な参加者への対応は考慮されているか

会場設備のチェックポイント

□ 調理や温め直しのためのスペースは確保できるか
□ 電源の容量と数は十分か
□ 給排水設備は必要か、あるか
□ 搬入経路と時間制限を確認したか
□ ゴミ処理のルールを確認したか

まとめ

イベント向けケータリングの選び方と手配について詳しく解説しました。成功するケータリングの鍵は、綿密な計画と事前準備にあります。予算や参加人数、イベントの目的を明確にした上で、最適なケータリングスタイルと信頼できる業者を選びましょう。

また、会場の制約や参加者の特別なニーズにも配慮することで、参加者全員が満足できる食事体験を提供できます。本記事で紹介したチェックリストを活用し、抜け漏れのない準備を心がけてください。

イベント会場選びでお悩みの方は、「MICE会場マッチ」のようなサービスを活用し、ケータリングに適した設備のある会場を選ぶことも検討してみてください。適切な会場とケータリングの組み合わせが、イベントの成功につながります。

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