数年前まで、イベントアプリといえば「あると便利なもの」という位置づけだった。

紙のプログラムの代わりにタイムテーブルを表示したり、会場マップを掲載したりする程度の役割が中心で、「なくてもイベントは成立する」と考えられていた。

しかし現在、その位置づけは大きく変わりつつある。

イベントアプリは単なる情報閲覧ツールではなく、参加者体験そのものを支える「体験基盤(エクスペリエンス・プラットフォーム)」へと進化している。

イベントの情報量は年々増えている

近年のイベントでは、参加者が取得すべき情報は飛躍的に増えている。

例えば、

  • タイムテーブル
  • セッション情報
  • 登壇者プロフィール
  • 展示ブース情報
  • 会場マップ
  • スポンサー情報
  • アンケート
  • お知らせ
  • ネットワーキング
  • 資料ダウンロード

以前なら紙の冊子で十分だった内容も、イベントが複雑化するにつれ、紙だけでは対応しきれなくなっている。さらに、開催直前や当日にプログラム変更が発生することも珍しくない。こうした状況では、「リアルタイムに情報を届けられる仕組み」が欠かせない。

「必要な時に、必要な情報が届く」ことが価値になる

参加者は膨大な情報を求めているわけではない。求めているのは、「今、自分に必要な情報」である。例えば、午前中は

「受付はどこ?」

昼には

「次のセッションは何時から?」

休憩中には

「近くで面白そうな展示は?」

終了後には

「資料はダウンロードできる?」

と、必要な情報は時間とともに変化していく。

イベントアプリは、この変化に合わせて情報を届けられる。

だからこそ、参加者は迷わず行動でき、イベントへの満足度も高まるのである。